「高次脳機能障害」という言葉は、回復期リハビリ入院時期に医師や作業療法士から聞き、概略説明を聞いていたと思う。 脳出血により、脳のある部分が損傷を受けるが、この損傷によって生じる種々の障害だ。 言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに障害が起きるらしい。 ネットにも多くの情報を得ることができるようになった。 ネットで学習することをおすすめしたい。 まとめてみると、 1.記憶障害 2.注意障害 3.見当識障害 4.感情障害(人格情動障害) 5.失語症 6.半空間無視・半側身体失認 7.失行症 8.失認症(視覚失認) 以上が具体的な症状の項目である。 復職した今、高次脳機能障害のことは差ほど意識せず、生活している。 高次脳機能障害は急性期、回復期の入院時代に自覚することが多かった。 いまさら思い起こしても実益を伴わないのだが、ホームページを見ていただいている皆さんのうち脳卒中を発症していない方々には、伝えておきたいし、高次脳機能障害の原因となる脳卒中の警鐘としたい。 ○記憶障害 記憶の持続時間が短くなるらしい。 幸い、私はこの症状は自覚していない。 ただ、加齢による記憶力低下は今後も進むだろう。 ○注意障害 注意力は低下したような気がする。 いまでも、以前のような集中力に及んでいないと思う。 またパソコンでの誤変換も増え、ホームページや日記にそれを発見しては訂正するのが最近の例である。 ○半空間無視 急性期入院期にはチューリップの絵をおなじように書き写しなさいとのことで書き写した絵は左半分が欠損していた。 半空間無視の症状である。 回復期に作業療法士による訓練で、絵と同じように、色のついたピンを刺していく訓練をさせられた。半空間無視の克服訓練である。 自分でもパソコンを持ち込み、左側の認識に努めるよう、自分なりに訓練に勤めた。 車椅子の運転中、左側にあるものの認識が乏しいため、車椅子の左側をぶつけることもあった。 自動車の運転はやめたほうがいいとまで言われていた。 最近では半空間無視は克服しているつもりで生活している。 ○見当障害 時間、場所、人物や周囲の状況を正しく認識できなくなるらしい。 急性期入院時期に、病室にいるのに、自宅にいるような気がした。 夜中に、いるはずのない妻を呼んで、介護士を困らせた。自宅の自室へ移動して清涼飲料を飲んだと主張したりした。 感情障害、失語症は私には見られなかった。 。 |