脳卒中雑記帳
独歩 その2
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独歩 その2
「独歩」、すなわち杖を使わず二足歩行することである。
おーさんから話を聞いていたが、夢だと思っていたが、
退院直後のある日の未明の夢うつつのような寝ぼけた状態で無意識に独歩していたのだ。
あれは偶然というかまぐれだったのかもしれないが、
後日、通所デイサービスでのリハビリでも指導を受け、現実の世界で歩くことが可能になり始めていた。
夢と希望が大きくなった。
すべて自己責任の下、安全を見極めつつ自己訓練やってみようと思っている。
大きなあかちゃんの出発だ。

※リハビリを始めて日の浅い人は絶対に真似をしないでください。
私の場合リハビリ専門病院での5ヶ月間の君臨の積み上げがあったからこそできたとも考えてますので


●2009年8月27日 (木)の日記より 、未明に目覚め、畳一枚分の距離を無意識のうちに装具なし、杖なしで歩行していた。
よく倒れなかったものだ。
帰省中の息子とおーさんに転倒したら危険だとたしなめられた。
●同年9月3日 (木)の日記より 通所デイサービスのリハビリで独歩を体験した。
自然に歩かせようというのが今度の先生の方針みたいだ。

 もっと早く出会いたかった。  何と杖や装具なしで歩かせようとするのだ。 先生が手で私の左足をで前に押し出して続いて右足を出しなさいという。
独歩であるが、かなり歩くことができてうれしく感激した。  リハビリテーション病院はまず「装具ありき、杖ありき」できわめて安全最優先であった。
通所では ここにいる間は装具なしで過ごしてみてはとも言われた。
 そうなんだ。
元々二本の脚だけで歩いていたではないか。
ただし今日独歩できたのはリハビリテーション病院での積み上げがあったことも否定はできない。ありがたいことである。

●9月7日 (月)の日記より 独歩6メートル成功
ベッドからトイレまで約6メートルあるが、思い切って装具をつけずに杖なしで歩いてみた。
どっぽである。
 今日は浸り脚の裏の感度がよさそうだからだ。
 一歩一歩小股でよちよちと用事のようでもあるが、うまく歩けた。
 うれしかった。
 息子にあぶないよとたしなめられた。
当面、独歩は廊下で無理しない程度でやってみたい。
 おーさんが言っていた手を床に立てて両足立ちもやってみよう。
 自分は怪我をした原始人と見立て食べるためにいろいろ動いているんだとと思うことにする。猛獣に遭遇しない分安全ではないか。


●9月10日 (木)の日記より 通所で二足歩行

今日はアシストジャパン デイサービスセンター6号館への通所デイケアーの日だ。
9:00過ぎお迎えが来た。
到着後お茶を飲み、その後入浴だ。
気持ちいい。
自転車のトレーニングマシンと膝を伸ばして起立する機械による訓練。
昼食後席の近い通所者の方と親しく雑談して時を過ごす。
一回り以上年配の方ばかりだが、地元の人ばかりなので心強い。
退職後の今年の1月脳出血で倒れたという車椅子のkさんは61才とのこと。
みなさんまじめな方ばかり。一生懸命生きてこられたであろう。
おいしいお茶で快適でくつろいだ時間を経て。
午後しばらくしてリハビリ開始。 前回と同じ理学療法士のS先生。 マッサージや訓練方法がこれまでの先生とは大幅に異なる。また、マッサージもつぼが当たることこの上ないのだ。
座り姿勢から杖を持たず素足の左足の裏をぴたりと床につけ重心をかけて起立と着地を繰り返した。
左足が強くなった状態で
左足を床に踏みしめ
次に右足を前にとこれを繰り返し二足歩行すること約8メートル。
うれしかった。
普通に歩いているのだ 先生のマッサージとエアマッサージで脚がとても軽くなった。
脚のむくみもとれたかな。 エアマッサージのとき少しうたた寝したが、気持ちいい。
、また席の近い方たちと会話して16:00自宅まで送迎してもらった。
6号館の皆さんにはやさしく気遣っていただき、自宅とは異なる快適なときを過ごしている。
ここを紹介いただいたケアマネージャーさんに感謝である。
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