脳卒中雑記帳・退院
退院
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退院
2009.8.22の日記から

待ちに待った退院の日を迎える。
午前中、otとpt二つの訓練を受けた。
先生との別れを惜しんだ。
昼食を終え家族を待った。 訓練で汗をかいたので、自分で着替え、
自分でできる荷造りしてみた。 介護士さんから退院祝いのことばをいただいた。
14:00頃かぞくがきた。 ややあって職場上司同僚が駆けつけてくれた。
花束をもらった。ドラマみたいだ。  退院を祝ってくれ荷物運びを手伝ってれた。
ありがとうございます。 と妻の運転で知人のたこ焼き屋さんに寄り道しつつ、16:00過ぎ、我が家に到着。
我が家の臭い。 3月7日に倒れ、初春から初秋へ、半年経過している。感無量である。
 玄関から居間へ。 しっかり歩いた。  、そして祝杯をあげた。たこ焼きをつまみに。  家族のみんなありがとう。  とうさんはもっとがんばるぞ。」 ◆kくんからメールが届いていた。
「いよいよ退院ですね。病院の人ともお別れですが、行くも帰るも涙が出て来るでしょう。
これからも迷い、悩み、苦しみの深さをとうして人生のふかみを知ることと思います。
 個性は変えられないけど、人間の持っている能力は変えられます
。負けないで、鍛練してください。思いはいつかかないます。」
退院を知らせると、 ◆おーさんから「「退院おめでとう。
これから、大変だね。
自分ひとりでいる時間が多くなるからどうすごすかだ。
職場復帰に向けて机に向かって座る練習、きつそうだな、ブランクがあるから。」
19:30頃、どこからか季節はずれの打ち上げ花火の音がしている。
◆おーさんへ 「日記読みました 夫婦で散歩いいね。
電動車椅子使っているんだね。
私も杖で妻と散歩したいが、
きっとハラハラし通しになるだろう。
家に帰って部屋の周りを散歩してます。
トイレに近い部屋に寝起きします。
今晩は発泡酒500cc飲みました。
アルコール弱くなりました。」 ◆おーさんから 「僕は、ビールみたいな炭酸が体に合わないんだ。
だから、焼酎か、日本酒だな。
電動車椅子と言ってもマイピアとは違う。
片手で運転ができるので、4輪駆動だ。
郵便局とか散髪行くくらいなら便利だよ。
時速6kmだ。
レンタル料が4000円とちょっと高いけどね。」

2009.8.29追加
退院は本来の我が家での生活に戻る大きな転換期である。
退院当日、朝からわくわくして迎えを待っていた。
自宅での生活が危険に満ちて、不自由の克服の連日となることの実感が湧かなかった。
自宅に帰れば、何と自由なことか。
その代償として、安全や利便性は自分で確保していかねばならないという試練を背負う。
退院した今日も「生きる術、生きる知恵」を身に着けようとしている自分がいる。
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