脳卒中雑記帳
メンタルヘルスについて
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メンタルヘルスについて
2009年7月5日、21:00:56
我が家から遠く離れた病院に長く入院していると 正直言って、精神的にまいってしまう 遠く離れたリハビリテーション専門病院ではなく生活圏内の総合病院でよかったのにと
あれこれ思ってしまう。
とにかくここは我が家から遠く心細くさびしい
家族や見舞い客は遠路たびたび来てくれるが、病室の窓から我が家は50km離れている。
外の夜景を見るたびに我が家への思いが募るばかりなのだ。
こんな身体になってしまったことの悲しい思いに、とてつもないさびしさがさらに重くのしかかる。
うちの妻は今日も見舞いに寄ってくれた。50kmの彼方から
せっかく来てくれたのに開口一番
つい、西条市内の病院に替わりたいと愚痴をこぼしてしまった。
ついさびしくてさびしくて、子どもみたいだったと反省している
この病院の近くには国立がんセンターがある。
生命の希望を閉ざされ、苦痛に耐えながらひたすら終焉を待っておられる患者さんもいると聞く。
どんなにつらかろう
私にはまだ希望が残されている
え私の場合、生命は安堵されている。失われた身体の機能も少しは回復するだろう。
もっと強くならないと思うが、私も弱い人間なのだ。
ところで、ゲンダイネットで 脳卒中後うつ病に気をつけろ!という記事を目にした
http://gendai.net/?m=view&g=kenko&c=110&no=17399
脳卒中のような“つらい病気”をしたのだから、少しくらいふさぎ込むのは仕方がない――。
家族や会社の同僚など周囲は、脳卒中から復活した人をそんな目で見るかもしれないが、
それでそっとしておくのは必ずしも正しくない。
 ふさぎ込みは「脳卒中後うつ病」のことがあり、
 これを治療するかしないかでは、その後の人生が大きく違ってくるのだ。
・・・・と、ある。
私も入院当初は、失われた体の機能低下に対するふさぎこみに加え、重くのしかかるような不安にさいなまれたものだ。
メンタルヘルスの充実の必要性は強く感じられた。
幸い、こうしてぎりぎりのところでふんばって堪えていられるのは、医療機関による助けではなく、肉親と家族の強い愛と、人生で私と関わってくれたかけがえのない皆さんの慈悲に負うところが大きい。
そういう意味で、私は幸せ者であるが、脳卒中後入院しておられるかたの中には孤独なかたもおられるだろう。そういったことから私は脳卒中医療の充実に加え、入院患者のメンタルヘルスの充実の必要性を強く訴えたい。