脳卒中雑記帳
退院後の人生を展望して
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退院後の人生を展望して
2009年6月18日、16:17:45
入院して患者モードの時間がまったり進む中で生活していると、自分や自分の人生を改めて見つめ直すことが多々ある。
時にそれが後ろ向きであったり、前向きであったりさまざまではあるが、
反省や後悔をしたり、
その挙句ため息ついたりすることの多いこと多いこと。
思えば下手で雑な人生の歩み方をしたものだろう。
このところしっかり反省癖がついてきた。
神仏の与え給うた試練と時間故なのか。
救われたい。癒されたい
そんな中で自分の近い未来を考えることがある。
老後である。 私は現在52歳だからあと10年くらいで年金生活者となる。余生とも老後とも呼べようか。
ささやかで清貧に暮らしたい。若いときに粗末にした人や地元との関わりをゆっくりとていねいに回復し、成長させながら日々を暮らし、 経済的には一人年間200万円程度、
夫婦で400万円程度の質素で穏やかな生活を送りたい。
昭和レベルの「つましい」生活でいいのである。
そんな中でささやかながら蓄えをつくり子や孫に何かしてやれば幸いである。  思えば、私の母の人生がそうであった。  夫に先立たれた母の人生は決して幸せではなかった。
今、脳梗塞で入院中で、人生最大の休息時間をゆっくりと過ごしている。
 
戦前、戦後と貧しい暮らしの中で実に贅沢を知らない母であったであろうか。
 
 
そんな中で新しい人間関係や古い人間関係、特に兄弟や肉親関係を大切に
地味で退屈すぎる生活に感謝しながらも実に清貧に生きていた。
年金生活の中で孫(私たち兄弟の子供)を実に大切にしてくれた
近未来、私は亡き父
そしてやがては母の霊を大切に弔いながら、妻や子ら、親族そして共に近くに生きる人たち「みんな」の絆を大切に、ただひたすら「みんなの幸せを祈りながら清らかで穏やかな暮らしを送り一生を終えたい。
やがて父母らの御霊の待つ楽土を目指して
さてかつて私はこの病を得るまで、こんな清い思いに至ったことがなかった。
どうやら「脳卒中」というこの病は私の心の浄化作用があったようだ。