脳卒中雑記帳


病院の食事のこと
9年6月7日、
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リハビリテーション病院の食事は食堂に患者さんが一堂に会して行われる
食事内容は病状によって差異が見られる。 私の場合糖尿病の治療も継続していたため1日1400カロリーの制限食であった
野菜中心のあっさりしたメニューで味付けもは目ではあるものの、味付けがとても上手で毎食、完食した。
肉よりも魚が多かった。 患者さんの中には障害により嚥下すなわち、食べ物ののみくだしができないかたが大勢おられる。
また手伝ってもらわないと食べられないかたもおられる。 実にお気の毒である。 食事の楽しみを奪われたかたの気持ちを察すると、せつなくなってしまう。
私は茶碗を左手で持てないものの、右手ではしを使ってもぐもぐと食べられる
「食」の楽しみは残されているのだ。私の母は脳梗塞のため、嚥下することががかなわず、胃ろうにより栄養の注入がなされているのだ。
こんな不幸はあるまい。
嚥下機能の喪失はなぜか母が私の分まで背負ってくれているような気がしてならない。
私に残された右手、右足の機能や言語機能は母が守ってくれているような気がする。
そんな思いで食事中、ときおり涙がこぼれそうになる。