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脳卒中雑記帳
OK君=「おーさん」のこと
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OK君=「おーさん」のこと
2009年7月4日
OK君は大学時代同じ下宿でとても仲良くしていた親友である。
地元では「おーさん」と呼ばれて親しまれているらしい。
互いの結婚式も祝いあった。毎年年賀状のやりとりも続いているが、
昨年の年賀状でOK君が3年前に同じ脳出血で倒れたとの消息を知った。
年賀状を見てすぐに電話をして状況をうかがったりしたが、
私はすぐに見舞に行ってやれなかった自分を恥じている。
私は人との縁を大切にしたい思いからOK君をはじめ旧知のかたがたと連絡をとり、お互いの近況を交換した。
25年ぶりの大学の先輩との再会は涙があふれた。 OK君は同じ左麻痺でかなり重い障害を背負いながらも明るく私を激励してくれた、。
そして次のような会話を交わした。私「OK君よ。死ぬまでに会いたいのう。」
OK君「いいや。ワシは死なんぞ。百まで生きるぞ。」
弱気な私に比べ、なんて元気なことか。 そしてそれから数日後OK君は夫婦で見舞に来てくれた。
OK君は雄雄しく力強く杖で歩行して元気な笑顔を見せてくれた。
驚いたことに、お二人とも心身ともに大変であったはずなのに、とても明るくさわやかで元気だ
特に奥さんが歳をとっておらず、若々しくかわいいのである。明るく励ましてくれた。
OK君本人もさることながら奥さんの苦労は計り知れないものがあったろう。でも明るいのだ。
お二人から元気を分けてもらった思いがする。 実はうちの奥さんも救急以来毎日仕事が終わってから病室に来てくれる。
そんな母親を長男が気遣っていた障害と向き合って明るく生きる理想的な夫婦の姿を拝見した思いである。
私たち夫婦の目標とする夫婦像を見つけた。
その後 短下肢装具のことも初めて教わった。 障害と戦いながらその心構え、生活姿勢には達観したものがあり、
老後の生活設計もしっかり考慮しており学ぶに値する。
私はこれからも友人の助言忠告を大切に生きて生きたいと考えている。そうした助言のうち許される範囲内でその内容を紹介していきたいと思う。
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OK君からの通信

厳しい現実を甘んじて受けよ示唆してくれている。以下原文どおり
から話していいか、わからないけど割と元気そうでよかった。
左手が動いていたので回復するかもしれないけれど多大な期待はしないほうがい
いかもしれない。
僕は病院にいるときは、服の着替えをOT(作業療法士)、
階段昇をを PT(理学療法士)に習ったが、
病院でのは、あまり、役に立たなかった。デイケア施設で装具を付けて2年間近く週2回通ったのが一番役立ったと思う。
僕の言ってたデイケア施設でも左麻痺の人が数名、
また、右麻痺の人も数名、
みんな文句もいわずに
それぞれ障害を受け入れて過ごしています。
なかには、その中でみんな共有できる部分ができました。この病気になったおかげだと思います。
 また、この僕で力になれるようなことがあればいつでもメールください



通信その1「生命保険について」と題して
※保険については自分の健康を過信し、じゅうぶんな備えができていなかったような気がする
後遺要害については、左半身麻痺が残ったので、生命保険会社へ請求したが、
< BR>どこも、自分で排泄の処理ができるというということで対象とならなかったので下りなかった。
これからも、思いついたことを時々送ります。



通信その2「可能性」と題して
障害を背負って3年目の日常生活をそれとなく知らせてくれておりとても参考になる。
   以下原文
 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★★☆★☆ このまえ、見舞ったとき、
左手に握力があったようなので元通りにならないかもしれないが、
0ではない、俺は0だったが可能性はある。
歩くくのは、長い距離だと疲れる。
俺なんか風呂は特浴で1週間に一回しか入らせてもらはなかった、
血圧が高ければ次週までないそんな生活ばっかり、
(中略)。まあ、それより、体を直すことが先決。糖尿もずいぶんよくなっているみたいだね。
旅行へ行って一番困るのが風呂だ。つかまるところがないので入れない。
飯を食わなけれ穴ければ死ぬけれど、
風呂はいらなくても死なないといわれるんだが?




通信その3「いい奥さんと一緒でよかったね。 」と題して私からOK君へ
奥さんも大変だったと思うけど、明るくて若々しくかわいらしくて、とても立派だと感動しました。
俺も苦労かけた分大事にしようと思いました。お互いいつかは奥さん孝行しような。

OK君から返事 ほんとこれから一生世話になると思うと感謝の気持ちで一杯ですよ。俺なんかと 一緒にならなければ楽しい人生があったんじゃないかなぁ



私たち夫婦の目標とする夫婦像を見つけた。