そして障害が残った 2009年6月7日
しかしである。
重い障害が残ってしまった。
私の脳の出血は右側に生じたらしい。
したがってこの場合左半身に障害が残る
右手右足の感覚と運動機能が損なわれていた。
ベッドで平衡感覚を保ってまっすぐ座っていることも困難だったようだ。
幸い利き腕の右手と右足、言語機能は残った。ずいぶん長い間睡眠と覚醒を繰り返していた気がする。
目を覚ますと枕元に家族やがいて親族や職場のみなさんがかけつけてくれていた。
「心強い。」
かかりつけの開業医の先生もかけつけてくれていた。「やっぱりいい先生なんだ。もっと言いつけを守っておればよかった。先生、私が愚か者だった・・・」と懺悔の思いを持った。
そして禁煙と禁酒にがんばったことを先生に懸命に伝えたような記憶が。
しかし私は自分に生じた異変を飲み込んでいなかった
信じられなかった今でも歩いてトイレに行くことができるような気でいた。
病室で目を覚ましてもそれが自室で目が覚めた気分でいた。
障害を理解し、受け入れる次元になかった。
底知れない絶望感と激しい悲壮感に打ちひしがれた。 これまでに味わったことのない精神的に耐え切れないような痛みを味わった。
信じられなかった。
こんな患者は私だけではないと思うが、こうした場合、医療施設に適切な心ののケアを施すことができるような体制づくりに期待したい。
目を覚まして救われたのはかけつけてくれた家族親族知己の顔がそこにあったからではあるが。
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